転職ワザ

転職エージェントとの付き合い方~市場価値を把握せよ~

自分の市場価値っていくらくらいなんだろう?

なんちゃってコンサル5年生くらいの頃にこんな疑問がわいてきました。その時にお世話になった転職エージェントとはもうつながりはありませんが、その時もらった言葉は結構記憶に残っています。

  • 自分の市場価値を把握せよ
  • それ以上に関わる業界の知識は重要
  • やりたいことをやるべし
  • なぜそれがやりたいのかを考えるべし

今回は市場価値の把握についての話です。

自分の市場価値を測る3大要素

「自分の市場価値」がいくらか?って疑問を持ちつつも、市場価値というのが何を意味しているのか分からずにいたので、重要性と共に自分の歩むべきキャリアを見つける手がかりであるという話を受けました。

あくまでも転職する上での必要な市場価値の測り方です。一般的な市場価値を構成する要素である「テクニカルスキル」とか「ヒューマンスキル」というのとは別です。転職時の短い面接では、よほどひどくない限りこの辺りを見極められることはないので、それよりも面接で失敗しない為の市場価値の測り方という点で教えてもらいました。

市場価値とは

市場価値とは、漢字のまんまです。「市場における価値」です。要するに、企業があなたに対してどれくらいの価値をつけるかです。人材の「需要」と「供給」の関係で決まってきますね。

企業はどんな人を欲しがるのかは、その時代によって異なってきますが、スキル経験実績の3つの要素で測られることが多いです。

市場価値の要素1:スキル

たとえば、最近では、AIのエンジニア不足といわれています。AIスキルやそれを使ったプロジェクトの経験とその経験数が多ければ、多くの企業は欲しがりますよね。

逆にコンビニのレジ係とかは誰でもできる仕事で、替えはいくらでもいます。最近はセルフレジも出てきているので、めちゃくちゃレジ打ちの処理が早くて全国一位の速さを誇っていても、企業がそれを必要としなければ市場価値は高くありません。

つまり、あなたの持っているスキルが世の中の企業でどれくらい必要とされているスキルなのかを見ることで自分の市場価値が分かります。

技術的なスキルという点では、専門性のあるスキルに特化しているよりも、幅広く複数のスキルを掛け合わせられる人材の方が企業へのアピールとしては高い可能性もありますが、一つ一つのスキルが薄っぺらいと思われる可能性もありその点はあまり優劣は付けられないと思いますが、採用面接での指標としてわかりやすいのは技術的なスキルになります。

なお、スキルといっても業務に特化した技術的なスキルだけではなく、コミュニケーションやマネジメント能力、あとは論理的思考力などもスキルの一つです。これは面接の中でアピールできて、短時間の面接で、面接官からこの人と働けたら良いなと思ってもらえるコミュニケーションが取れる人は、技術的スキルよりも高いスキルを持った人といえます。

市場価値要素2:経験

経験とは、どれだけ修羅場をくぐってきたかということですね。採用面接のときはほとんどの面接官が質問してくると思います。具体的には、仕事をしている中で、トラブルだったり一人ではどうすることもできないような困難な状況に直面した経験があるかという質問です。

そして、その困難に対してどの様な改善策や解決策を講じて乗り越えたのかという点です。これを明確に自分の言葉でロジカルに説明できるかどうかを見られます。

困難を乗り越えられなかった経験も、そこから何かを学んでいるのであれば、大きな経験としてアピールしてもよいので、自分のこれまでの社会人人生を振り返ることが重要ですね。

市場価値要素3:実績

ただ開発プロジェクトをたくさんこなしたとか、売り上げ成績をどれくらい挙げたとか、定量的に数値で表現できる実績以上に重要な実績があります。

会社って、利益を上げることが第一優先ですが、社会への貢献というものも同時に担っているって視点で自分のやってきた仕事を振り返った時に、自分のやってきたことが会社にどんなインパクトを残しているのかを語れることが重要です。

これは、社外的な市場価値を測るものではないですが、自分が誇りをもって今の仕事をしているという事の証明となり、転職活動自体がマイナス要素で動いているわけではないという証明になります。

会社の存在って誰かの何かのためになっているはずなので、目の前の仕事に忙殺されることなくその仕事が社会の何に役に立っているかを初心に立ち返ってみてみるのもよいと思います。自分の仕事の意義を思い出したら転職したくなくなるかもしれませんが、自分事を整理するという意味で重要な振り返りだと思います。

市場価値の測り方

手っ取り早く自分の市場価値を測るのは転職活動をしてみることです。内定もらったらいかなければいけないというものではないので、心に秘めた本命の企業以外の会社に対して活動してみるのは一つの市場価値の測り方の方法です。しかし、ちょっとその行動取るのは早いかなって思うのであれば、ただ求人情報を見るだけでもある程度予測はできると思います。

企業の求人情報に着目する

企業のホームページには「採用情報」のページがあます。現在の会社と同じ業界の会社の求人情報でどのようなスキルや経験の人材を募集しているかを確認します。特に募集要項に「業務拡大につき」というフレーズがある場合は、その業務を担当するために必要なスキルや経験のニーズが転職市場で高まっていると言えます。

こうした求人情報と、自分の持っているスキルや経験が一致すれば、自分の市場価値は高まっていると考えられます。そして、その給与が高ければ高いほど人材も不足しているという事が出来ます。

ただ、この方法は、自分で見て自己判断する要素が多いので、正しく図れているのか多少の不安は残ると思います。その場合は、第3者の力を借りることをおススメします。

転職エージェントに相談する

そもそも、エージェントの人にこの話をしてもらった時点で私はエージェントを活用しているのですが、転職エージェントは市場の動向に非常に詳しいです。なぜなら、市場を把握して、人材を適材適所に動かしているからです。

エージェントが市場を把握する方法は、各企業の人事部や採用権限のある管理職とのネットワークを増やして、その会社でどんな人材を必要としているのかという情報を収集することで把握しています。

さらに、ホームページなどでは公開していないような情報も持っているので、手っ取り早くて正確に市場価値を把握するための最適な手段だと思います。

そして、職務経歴書の作り方などの指南やキャリアについてのアドバイスももらえるので、ビジネスマンとしてキャリアを重ねる時のパートナーとして2,3人のエージェントと繋がりを持っておくのは非常に有効ではないかと思います。

-転職ワザ
-,