コンサルの仕事

「働き方改革」でどうなる?マネージャの負荷が上がるコンサル事情

「働き方改革」という波がコンサルファームにも来ています。これによるコンサル業界はどう変わっていくのでしょうか。

「働き方改革」で意見が割れるコンサルファームのスタッフ

働き方改革とは、ざっくりいうと、働く人がより良い将来の展望を持てるような魅力ある職場にすることの様です。そのための施策が色々と法整備されつつあります。詳細は、厚労省のHPに記載されていますが、コンサル業界にインパクトがあるのは、時間外・休日勤務する場合は、サブロク(36)協定を守る必要がある点ですね。

雉遠
雉遠

ひと月当たりの残業時間は、45時間を上限としてください

って約束事ですね

コンサル会社にとっては、より良い将来の展望を持てる魅力ある職場になったのかどうかわかりませんが、これには意見が二分されていますね。

  • 人間らしい生活が出来る
  • プロモーションが遠のく

「働き方改革」で、ワークライフバランスが安定する

スタッフの意見で多いのは、残業規制が作られたので、深夜まで仕事をしなければならない環境ではなくなり、業後はプライベートの時間が取れて夜ゆっくり休めるようになった。という働き方改革を肯定的に捉えるスタッフが多くいます。

「働き方改革」で成長曲線が軟化するリスク

一方で、コンサルファームの社員の多くは、残業するのが当たり前で、がむしゃらに仕事して、結果を多く出して、早くプロモーションしてマネージャになりたいって思っています。

従って、「働き方改革」によって、仕事の時間が制限されると、成長速度が遅くなると考えます。その結果、マネージャになるまでの期間がかかることを懸念するスタッフも多くいます。

こう考える人たちにとって、「働き方改革」で、残業規制されるのは、 成長機会をとりあげられたと考えてしまいますよね。

「働き方改革」でマネージャの負荷がさらに増す!?

コンサルファームって、事業会社の社員と比べて、残業度外視して頑張りますよね。だから、成長速度が速いって言われていました。でも、働き方改革で残業がしずらい環境が構築されると、仕事がしたくても帰宅させられます。中にはサービス残業ゴリゴリやっている人もいるかもしれません。でも、基本的にそれはルール違反です。会社としては、そんな事実ありませんって、豪語する事だと思います。

「働き方改革」はコンサルファームのマネージャーは対象外??

「働き方改革」を適用するのは社会で働いている人すべてと定義されています。でも、会社の就業規則上、マネージャは裁量労働制になっているんです。簡単にいうと、働いた時間ではなく、結果を求められるんです。だから、何時間かけても結果を出す人たちがいます。だから、マネージャー以上の社員は、仕事の仕方などは個々人の裁量に任されているという事情もあり、労務管理上も、スタッフほど厳しく管理されていません。

だから、「働き方改革」で残業が出来なくなったスタッフたちが、終わらせる事が出来なかった作業をマネージャが夜な夜な作業しているという状況が生まれているコンサルファームもあります。

マネージャは現場の管理を行いながら、シニアマネージャやパートナーからの提案書作成の手伝いをしたりともともと忙しい職位だけど、さらにスタッフの残作業もやることになるなんて、「働き方改革」でかなりハードな役職になっちゃってますね

「働き方改革」でスタッフ層がプロモーションを避ける事態に?

スタッフがマネージャになることにあこがれを抱かない。。。こんなコンサル会社に明るい未来は来ない気がします。

ここまで書けばわかると思いますが、スタッフがマネージャになりたくない理由は、忙しすぎるからです。これに尽きます。もともと忙しそうだったのに「働き方改革」でさらに忙しさが増えているからです。

でも、この悪循環の状況をぎりぎり支えているのがマネージャなので、早くプロモーションしてマネージャを増やして負荷を低減してあげないと、こんな自転車操業的な職場はそんなに長くはもちませんよね。

正しい残業の減らし方

「働き方改革」で残業規制が入ったよーってところだけ見ていたらダメです。残業を減らす減らす本質を見誤っていますよ。「効率的に働く」ここにもっと工夫をしないと!

今すぐできる効率的な働き方

なんちゃってコンサルは、自分がいかに楽に働くかをモットーに仕事をしているので、細かくは書きませんが、こんなことを実践しています。

  • 無駄なミーティングには参加しない
  • アウトプットにつながらない管理系作業はなくす
  • オープンクエスチョンを避けて、クローズドを多用する
  • きれいすぎる提案資料は作らない

クローズドって言うのは質問の回答がYes/Noになる質問の仕方ですね。自由に解答させると、咀嚼するのに時間かかっちゃうので、シンプルに答えてもらえる努力をします。

きれいすぎる提案書も作りません。装飾たっぷりのかっこいいパワーポイントを時間かけて作るコンサルもいますが、伝わればよいので、最低限の体裁を整えるだけで、リッチすぎる資料は作りません。

この辺、人に言われなくても自分の作業なんだから自分が仕事しやすいやり方を見つけられるようにします。お客さんにコンサルする前に、自分たちの仕事のやり方をコンサルしてみるのもいいかもしれません。

残業減らしても成長できるかもしれない

残業ありきで事業会社よりも3倍の量の仕事して、3倍速く成長しているって考える人もいますが、事業会社より多く働いているからではなく、同じ仕事を1/3の速度で終わらせるように日々考えて作業しているからです。短期集中で不要な作業を減らして、最大のパフォーマンスを出す。

これが本当のコンサルタントでしょう。

なんちゃってコンサルの私は、唯一この自分が楽するための効率的に働く方法というのが他の人よりも長けていたかもしれません。お客様の為というより、自分のために。。。

つくづくコンサルタント向きではないですね・・・

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