プロジェクトへのアサインを決める時はそのプロジェクトマネージャと事前に面談を行い、お互いの合意の上でアサインが決まります。
辞令ではなく事前面談の必要性
コンサルの人たちは、自分のキャリア・プロモーションにつながらないプロジェクトだったり役割だと、やる気の継続が困難で、パフォーマンスに影響してしまう事があります。
それに、不本意に配属されたプロジェクトで、本人のモチベーションが下がって短期でリリースということになると、別の人を探すことになるし、色々手続きも大変なのでプロジェクトにもマイナス面があるので、両者が納得してアサインするプロジェクトを決めるのがコンサル会社の風習です。
面談で聞かれること
事前の面談では、プロジェクトマネージャからどんなプロジェクトで、お願いしたい役割が何かの説明があります。希望にそぐわない内容であれば、断ることもできますが、何事も経験だと思って快諾する社員がほとんどです。
それに、マネージャからお願いされたら、萎縮しちゃってキャリアと異なっていてもNoとは言えないのが実際の所だと思いますけどね。
スキルの確認は要注意
面談で聞かれるんは、その役割で必要なスキルセットを持っているかどうかを聞かれます。たとえば、
「Pythonできる?」
ってプログラミングの知識の質問をされます。前プロジェクトや大学時代にちょっとかじったことがあると、
「あ、参考書見ながらならなんとかコードは読める程度です。」
こんな回答したくなっちゃいますよね。でも、そんなこと言ったら地獄みます。さらに、
「そうか、でも大丈夫、分からなかったら教えるから取り敢えずやってみよう」
って言われて、期待されているって勘違いして、やる気見せて
『はい!頑張ります』
なんて言ったらさぁ大変です。プロジェクト開始1週間後にはPythonマスターみたいな肩書き着せられてしまいます。そして、振られたPythonプログラムの作成作業ができないと、なんでわからないの?
と、理不尽な突っ込みを受けることもしばしばです。自分から動かなければ、だーれも教えてくれません。
「少しできる」は「できる」と解釈される
「なんでできないの?」
昔からPythonで来てたかのような口ぶりで指摘されても、調べながら読み解く事が出来る程度って事前に伝えていたのに、なんて理不尽なんだと思いますが、プロジェクトとしては、
「少しできるなら、その程度でいいからプロジェクトで一緒に頑張ろう」
ではなく
「少しできるなら、キャッチアップしてちゃんとできるようになってプロジェクトに貢献してください。」
というメッセージをマネージャは伝えています。(伝わってないですが‥)。これは、Pythonに限らず、Javaなどの他のプログラミング言語や、SAPなどのアプリでも同じで、ちょっとでもできるなら、調べるなりしてキャッチアップできるよね。って判断されてしまいます。
スタッフ的には、「たいしてできないのであまり期待しないでください。」ってつもりの発言で、「役には立たないです。」って言ったつもりなんだけど、そうは取ってもらえません。
できてもできないと言い出すスタッフたち
プログラミングだろうがパッケージ製品だろうが少しでもできるそぶりを見せたら1週間後にはエキスパートに仕立て上げられて、押し付けられちゃいます。
言ったモン負け的思考が染みつく
そんな苦い経験をしてしまうと、次のプロジェクトの面談では、そこそこの知識を持っていても、できません。って言いたくなっちゃいますよね。
でもそれで良いと思います。だって、上司の期待値が勝手に上がって辛い思いするのこっちじゃん。
キャッチアップできれば良いけど、それ結構しんどいよ。
だから、
「できないと同等だと思ってください。」
そういって、雇ってくれるプロジェクトがあれば、そこに行って、できないをできるようになった程度で貢献すればよいのです、期待値を上げ過ぎないことが重要です。