1. コンサル業界の年収概観
コンサル業界全体の平均年収
コンサル業界全体の平均年収は945万円。上位3割が1,000万円以上、下位4割が800万円未満。
年代 | 平均年収 | 説明 |
20代 | 500万円 | 新卒から数年のアソシエイト・アナリストレベル |
30代前半 | 800万円 | シニアアソシエイト・コンサルタントレベル |
30代後半 | 1,200万円 | マネージャーレベル |
40代前半 | 1,500万円 | シニアマネージャーレベル |
40代後半 | 1,800万円 | ディレクターレベル |
50代 | 2,000万円 | パートナーレベル |
60代 | 2,500万円 | シニアパートナー・エクイティパートナーレベル |
年代別✖️戦略系 vs. 総合系平均年収
戦略系コンサルティングファームの年収は非常に高く、トップファームでは平均年収が1,500万円を超えることも。総合系コンサルでもマネージャークラスで1,300万円~1,800万円程度。
年代 | 平均年収 | 説明 | |
戦略系 | 総合系 | ||
20代 | 900万円 | 500万円 | 新卒や第二新卒での入社直後、アナリストレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
30代前半 | 1,300万円 | 800万円 | コンサルタント・シニアコンサルタントレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
30代後半 | 2,000万円 | 1,200万円 | マネージャーレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
40代前半 | 2,500万円 | 1,500万円 | シニアマネージャー・ディレクターレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
40代後半 | 3,000万円 | 1,800万円 | パートナーレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
50代 | 3,500万円 | 2,000万円 | シニアパートナーレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
60代 | 4,000万円 | 2,500万円 | エクイティパートナーレベル (Consul Global) (コンサルフリー) |
2.主要コンサルティングファームの年収ランキング
コンサルタイプ毎の平均年収
- 戦略系トップ5:BCG、A.T. カーニー、マッキンゼー、ベイン、ローランドベルガーの年収レンジと平均年収。
- 総合系トップ5:クニエ、PwC、デロイト、アクセンチュア、EYの役職ごとの年収詳細。
タイプ | ファーム名 | 平均年収 |
戦略系 | ボストン コンサルティング グループ | 1,576万円 |
戦略系 | A.T. カーニー | 1,391万円 |
戦略系 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1,339万円 |
戦略系 | ベイン・アンド・カンパニー | 1,278万円 |
戦略系 | ローランド・ベルガー | 1,254万円 |
総合系 | クニエ(QUNIE) | 1,003万円 |
総合系 | PwCコンサルティング | 954万円 |
総合系 | デロイトトーマツコンサルティング | 937万円 |
総合系 | アクセンチュア(AC) | 926万円 |
総合系 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 900万円 |
総合系 | KPMGコンサルティング | 900万円 |
総合系 | 日本IBM | 800万円 |
総合系 | 野村総合研究所 | 750万円 |
マネージャ以上の平均年収
タイプ | ファーム名 | 平均年収 |
戦略系 | ボストン コンサルティング グループ | 2,000万円〜3,000万円 |
戦略系 | A.T. カーニー | 2,000万円〜3,000万円 |
戦略系 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 2,000万円〜3,000万円 |
戦略系 | ベイン・アンド・カンパニー | 1,500万円〜2,500万円 |
戦略系 | ローランド・ベルガー | 1,500万円〜2,500万円 |
総合系 | クニエ(QUNIE) | 1,200万円〜1,800万円 |
総合系 | PwCコンサルティング | 1,000万円〜2,000万円 |
総合系 | デロイトトーマツコンサルティング | 1,300万円〜2,000万円 |
総合系 | アクセンチュア(AC) | 1,200万円〜2,500万円 |
総合系 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,200万円〜2,000万円 |
総合系 | KPMGコンサルティング | 1,300万円〜1,600万円 |
3.コンサルタントのキャリアパスと年収アップの戦略
新卒・第二新卒からのキャリアアップ
コンサルの仕事は大変というイメージがあると思います。イメージの通り他の会社と比べると間違いなく大変です。
だからこそ、20代でコンサルファームを経験することの価値は大きいです。20代で年収1,000万円を目指すためには、早期の入社と昇進、専門スキルの習得が重要です。今すぐにできることから始め、自分のキャリアアップに繋げていきましょう。
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20代で年収1,000万円以上を達成する方法と具体例について紹介します。
早期にコンサルティングファームへ入社する
有名大学から新卒で入社を検討しましょう。戦略系コンサルティングファームでは新卒でも高い年収が期待できます。第二新卒採用でも、数年の社会人経験を積んだ経験を活かして、20代後半で高収入を狙うことはできます。
新卒でボストン コンサルティング グループに入社して、3年目でシニアアソシエイトに昇格し、年収は1,200万円に到達した事例もあります。
20代の柔軟な思考と失敗を恐れないチャレンジングな姿勢がキャリアアップにつながっています。
専門スキルを身につける
データ分析などの専門的なスキルや、変化の早いITスキルなどはコンサルティング業界で高く評価されます。一つの分野を突き詰めて専門家として認識されることで、評価を上げて、高年収を狙うことができます。
また、MBAなどの取得は昇進や高年収への近道になることが多い。
アクセンチュアに新卒入社後、データサイエンスの専門スキルを磨き、30歳でシニアマネージャーになったという事例もあります。
コンサル社員20代が今やるべきこと
年収を手っ取り早く上げるには、自らのプレゼンスを上げることです。多くの人に自分を知ってもらうことで、入手できる情報量や協力してくれる同僚が増えるため、仕事を円滑に進めることができます。その結果評価も上がるため、年収アップにつながります。
人脈作り
社内、社外ともに人脈を広げることはコンサルファームでの仕事以外でも大きなメリットがあります。
- ネットワーキング:業界のイベントや勉強会に参加し、人脈を広げる。
- メンターの活用:業界で成功している人からアドバイスを受ける。
スキルアップ
スキルは大きく2軸あります。
- ビジネススキル:プレゼンテーション、交渉力などのビジネススキルを磨きましょう。これは、上司とのコミュニケーションにも役立ちます。そして、提案などの資料作りにも大きなメリットを生みます。
- 専門スキル:データ分析、プロジェクトマネジメントなどの専門スキルを学びましょう。実際の業務経験がアピールできることが有利ですが、資格取得などでその知識量を証明することもできます。
マネージャーへの昇進とその先。
30代以上でマネージャーやその先を目指すためには、高いパフォーマンス、リーダーシップ、そして継続的な学習が不可欠です。
具体的な成功事例を参考にしつつ、自分のキャリアプランを見直し、実行に移しましょう。
高いパフォーマンスの維持
当たり前のことですが、継続が難しいのは、成果を出すことです。プロジェクトでの具体的な成果を出し、クライアントから高い評価を得ることが、コンサルタントとして何より重要な仕事です。
それを継続して、クライアントとの良好な関係を築き、リピート案件や新規案件の獲得に繋がり、会社への貢献度も上がるため年収アップにつながります。
リーダーシップとマネジメントスキル
コンサルの仕事は、一人で完結するものではありません。プロジェクトチームを効果的に管理し、チームのパフォーマンスを最大化することが重要です。
指示されて作業をする立場から、自分他チームを作りリーダとして、メンバーをマネージできることで、プロジェクトの円滑な運営が可能になります。リーダシップを持って、チームメンバーを指導し、モチベーションを高めることができる人材が会社の成長に寄与する貴重な人材として評価されます。
専門知識と継続的な学習
誰でも思いつくような一般的な提案をするコンサルをクライアントは求めていません。最新の業界知識、誰にも負けない専門性などが合わさってクライアントの信頼を勝ち取ることができます。スキルを風化させない為に、継続的な学習が求められます。
- 最新の業界知識:業界の最新トレンドや技術を常に学び続ける。
- 専門スキルの向上:データ分析、デジタルトランスフォーメーションなどの専門スキルを強化する。
4. 転職エージェントの利用
コンサルファームへの転職を考えている時だけではなく、転職を考えていない今でも、転職エージェントとの繋がりを持つことは多くのメリットがあります。
市場価値の把握、ネットワーキングの強化、キャリアアドバイスの受け取りなど、将来のキャリアに対する備えとして非常に有益です。
市場価値の把握
定期的に市場価値を把握することで、現在のスキルや経験がどの程度評価されているかを知ることができます。これにより、必要なスキルや知識の向上を計画的に行えます。
例えば、エージェントが提供する市場動向レポートを通じて、自分の市場価値や業界のトレンドを知ることができます。
ネットワーキングの強化
業界に精通したエージェントと繋がりを持つことで、ビジネスネットワークが広がり、キャリアに役立つ人脈が形成されます。
例えば、エージェント主催のイベントやセミナーに参加することで、同業他社のプロフェッショナルと知り合う機会が増えることもあります。
キャリアアドバイスの受け取り
エージェントは最新の業界情報やキャリアアドバイスを提供してくれます。そのアドバイスからキャリアの方向性を常に見直し、最適なキャリアパスを描く手助けとなります。
例えば、半年毎の定期的なカウンセリングセッションを実施します。そこで、今後のキャリアステップやスキルアップの方法について具体的なアドバイスを受けられます。
突然の転職機会への対応
また、転職する予定がなくても、会社の都合などで予期しない転職機会が訪れることもあります。
その際にすぐに行動できるように準備が整います。エージェントとの繋がりがあれば、迅速に求人情報を得ることができます。
キャリアアップの支援
エージェントはあなたのキャリアアップをサポートしてくれます。
多くの転職経験者との情報交換から得られた他社での事例なども踏まえて、現在の職場での昇進や給与交渉に役立つ情報やアドバイスを得られます。
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個別のスキル向上プランの提供
エージェントはあなたのキャリア目標に合わせたスキル向上プランを提供してくれます。これにより、計画的なスキルアップが可能となります。
あなたが知らなかった、エージェントからスキルアップに役立つおすすめの資格やトレーニングプログラムを紹介してもらい、キャリア成長に繋げることもできます。
心理的な安心感
社外に常にバックアップがあるという心理的安心感は非常に心強いです。これはストレスの多い職場環境でも心の余裕を持つことに繋がります。
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仕事に対する不安や将来のキャリアに関する悩みは、エージェントにとっても有益な情報なので、あなたの悩みにエージェントは快く相談を受けてくれますので、メンタルヘルスの維持に役立ちます。
まとめ
高収入を目指すためのキャリアアップには、戦略的なアプローチが必要です。新卒・第二新卒からのキャリアアップでは、30代前半からのキャリアアップの戦略について紹介しました。
キャリアアップするためには一人での努力だと限界があります。チームのメンバや上司、そして転職エージェントを有効活用して自分の市場価値を見極めた上で最適なキャリアパスを描くことが重要です。
転職エージェントとの繋がりを持っておくことで、市場価値の把握やキャリアアドバイス、突然の転職機会への対応が可能になります。エージェントを活用することで、現在の職場での昇進や給与交渉にも役立つ情報を得ることができます。
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今すぐにできるアクションとして、信頼できる転職エージェントと連絡を取り、定期的に市場価値やキャリアアドバイスを受けることをおすすめします。