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定性的目標なんて個人で立てられるかい!って問題

コンサルやってると、年次評価ってのが付き纏ってきます。年功序列ではなく、この1年何をやったのか、次の1年で何を成し遂げるのかを評価します。その評価の指標を「定量目標」と「定性目標」として設定するのですが、定量はわかるけど、定性ってどんな目標立てるのさってよくわからない人もいると思います。

定性目標とは

数値だけでなく主観的な評価や感覚に基づく評価を定性目標といいます。そんなこと知ってますよって人も、じゃあ具体的にどんな目標を立てればいいの?ってところまでは理解していなくて、毎年目標設定の時期になると悩まれるビジネスマンも多くいると思います。

でも、実は定性目標の設定方法って、定量的な目標とあまり変わったことはありません。

定性目標の設定方法

定性目標は数値では表現しずらい主観的な要素や質的な目標です。でも、達成すべき状態や状況を踏まえた目標設定方法は定量的目標と同じです。例えば、顧客満足度の向上、ブランドの認知度向上、社内のコミュニケーション改善などが定性目標として考えられます。定量目標と異なるのは、評価方法で、具体的な行動や取り組みを明確化し、達成度を主観的な観点から評価します。

定性目標の評価方法

定性目標の達成度の評価は、その活動に関わった人の主観によるものになります。具体的には、定期的なフィードバックやアンケート調査、社内外の関係者とのコミュニケーションなどを活用して評価のインプットにします。

定性目標が達成されたかどうかの判断は、アンケートなどの結果などから判断します。例えば、何パーセントの評価者がGoodと判断しているなど、最終的には定性的な指標が立てられます。

定性目標もSMARTに設定

SMARTの原則、つまり、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、リアル(Realistic)、タイムバウンド(Time-bound)は定量目標で使われると考えがちですが、定性目標でも使った方が、評価の際の自己アピールが容易です。

定性目標は関係者の主観に依存するため、評価の収集方法は異なりますが、定量目標と考え方は大きく変わりません。

コンサルタントが立てる定性目標

どの職種でも大きな差はありませんが、コンサルタントが立てる定性目標は、以下のようなものがあります。いずれもよく用いられる目標ですが、具体的な評価方法については評価をする上司と認識を合わせることが、評価への不満を削減するために必要な活動になります。

クライアント満足度向上

クライアントからのフィードバックを通じて、プロジェクトや提供されたサービスに対する満足度を定期的に測定します。例えば、80%以上の回答が5段階中4と評価したなどです。

また、クライアントとの関係構築の強化に向けた定期的なコミュニケーション回数なども指標として用いられます。

提案の品質向上

作成した提案書やレポートの上司からのフィードバックの量を定性的目標に上げるケースがあります。フィードバックが少ないということはその品質が評価されていると考えられるためです。フィードバック回数を2回以内で完了させるなどです。

また、提案書や報告書のクオリティを向上させるためのプロセスやテンプレートの改善などの活動も目標として設定することもあります。

チームワークとコラボレーションの促進

チーム内の情報共有やチーム間の協力関係の強化などプロジェクトを円滑に進めるための活動への参加度合いなども評価指標になります。チームメンバからの影響力をフィードバックとしてもらって評価します。

専門知識やスキルの向上

業界トレンドや最新の知識を継続的に学習し、専門知識の向上する行動も定性目標に含まれます。また、チームメンバーへのトレーニングやメンタリングを通じて、スキルや能力の成長のサポートなども評価指標として有効です。


まとめ

定性目標は、業種、職種によって評価の軸は異なります。また、役職によって求められる役割、期待値も異なります。自分の置かれた状況を踏まえて実現可能性があり、少しチャレンジングな目標を立てて、評価者と事前に認識を合わせることが、重要となります。



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