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ServicenowのGlideRecordって何?

GlideRecordは、ServiceNowプラットフォームで使用されるサーバーサイドのAPIです。

これにより、スクリプトからServiceNowのデータベースに対してCRUD操作(Create、Read、Update、Delete)を行うことができます。以下はGlideRecordの基本的な機能と使用方法についての概要です。

GlideRecordの基本機能

  • データの取得(Read): テーブルからデータを取得します。
  • データの挿入(Create): テーブルに新しいレコードを挿入します。
  • データの更新(Update): 既存のレコードを更新します。
  • データの削除(Delete): レコードを削除します。

GlideRecordの基本的な使い方

レコードの読み取り

特定のテーブルからデータを読み取るための基本的な例は以下の通りです:

var gr = new GlideRecord('incident');  // 'incident'テーブルに対するGlideRecordオブジェクトを作成
gr.addQuery('active', true); // 条件を追加(例:activeフィールドがtrueのレコード)
gr.query(); // テーブル内の全レコードをクエリ
while (gr.next()) { // 各レコードに対してループ
gs.info(gr.number); // レコードのナンバーをログに出力
}

レコードの作成

新しいレコードをテーブルに追加する例です:

var gr = new GlideRecord('incident');  // 'incident'テーブルに対するGlideRecordオブジェクトを作成
gr.initialize(); // 新しいレコードの初期化
gr.short_description = 'New incident created via script'; // フィールドに値を設定
gr.insert(); // レコードをテーブルに挿入

レコードの更新

既存のレコードを更新する例です:

var gr = new GlideRecord('incident');  // 'incident'テーブルに対するGlideRecordオブジェクトを作成
if (gr.get('sys_id_of_record')) { // レコードのsys_idを指定してレコードを取得
gr.short_description = 'Updated description via script'; // フィールドの値を更新
gr.update(); // レコードを更新
}

レコードの削除

特定のレコードを削除する例です:

var gr = new GlideRecord('incident');  // 'incident'テーブルに対するGlideRecordオブジェクトを作成
if (gr.get('sys_id_of_record')) { // レコードのsys_idを指定してレコードを取得
gr.deleteRecord(); // レコードを削除
}

まとめ

GlideRecordは、ServiceNowでデータベース操作を行うための強力なツールです。これを使用することで、開発者は簡単にレコードの作成、読み取り、更新、削除を行うことができ、カスタムビジネスロジックを実装する際に非常に役立ちます。

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