知り合いが看護師になり、日々の激務に愚痴を言っていたので、一体どんなお仕事なのか調べてみた。
結構大変だなぁと思いつつも、だったら転職するべきだろうという思いから、転職サイトを紹介したところ、あっという間に転職を決めちゃったので、活用したサイトをご紹介。
看護師のお仕事
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看護師の職種
そもそもど素人には看護師に複数の職種があることなんか知らないので、まずはそこから。
職種 | 仕事内容 | 役割と責任 |
正看護師 | 患者の健康状態の観察・記録、投薬、治療の補助、患者や家族へのケア指導、医師との連携など。 | 患者の全般的なケアと治療の管理、医療チームとの調整、患者と家族への支援および教育。 |
准看護師 | 正看護師の指導の下での患者ケア、基本的な医療処置、日常生活の援助、検査の準備・補助など。 | 基本的な看護ケアと医療処置の実施、正看護師および医師のサポート、患者の日常生活支援。 |
助産師 | 妊婦の健康管理、出産の介助、新生児のケア、産後の母親のサポート、育児指導など。 | 出産時の介助および母子のケア、妊娠・出産・育児に関する専門知識の提供、母親と家族への支援と指導。 |
保健師 | 地域住民の健康維持・増進活動、健康教育、予防接種の実施、健康診断の企画・運営、家庭訪問による健康相談など。 | 地域の公衆衛生の向上、予防医学の推進、地域住民への健康教育とサポート。 |
看護助手 | 看護師の補助業務、患者の身の回りの世話、病室の清掃、移動の手伝い、食事の介助など。 | 看護師のサポート業務、患者の日常生活の支援と快適な環境の維持。 |
看護師の需要の高い地域
言わずもがなだけど、看護師の需要が高い地域ほど、給与は高い。需要の高い地域とは、以下の要因が影響する。
具体的には、以下の地域で看護師の需要が高い傾向があります
地域 | 理由 |
東京 | 日本最大の都市であり、病院やクリニック、介護施設が多数存在するため、常に看護師が必要とされています。 |
大阪 | 西日本の経済中心地であり、医療機関が集中しているため看護師の需要が高いです。 |
名古屋 | 中部地方の主要都市であり、産業が発展している地域。多くの医療機関が存在し、看護師の需要が高いです。 |
福岡 | 九州地方の中心都市であり、地域医療の拠点として多くの病院やクリニックが存在します。 |
札幌 | 北海道の主要都市で、医療機関が集中しており、地域医療の中心となっています。 |
沖縄 | 観光地としても有名であり、人口の高齢化が進んでいるため医療と介護の需要が増加しています。 |
神奈川 | 東京に隣接する大都市で、病院や医療施設が多く存在し、看護師の需要が高いです。 |
看護師の平均給与を多角的に調査
職種ごとの平均給与
気になるのは平均給与。それだけもらってればきつくても耐えるべきでは?と思いつつ調べたところ、それほど高いとは言い難い。
職種 | 地域 | 平均給与 |
正看護師 | 東京 | 450万円〜600万円 |
正看護師 | 大阪 | 400万円〜550万円 |
正看護師 | 福岡 | 380万円〜520万円 |
正看護師 | 札幌 | 370万円〜500万円 |
正看護師 | 名古屋 | 410万円〜560万円 |
准看護師 | 東京 | 350万円〜450万円 |
准看護師 | 大阪 | 320万円〜420万円 |
准看護師 | 福岡 | 300万円〜400万円 |
准看護師 | 札幌 | 290万円〜390万円 |
准看護師 | 名古屋 | 330万円〜430万円 |
助産師 | 東京 | 500万円〜700万円 |
助産師 | 大阪 | 480万円〜680万円 |
助産師 | 福岡 | 450万円〜650万円 |
助産師 | 札幌 | 440万円〜640万円 |
助産師 | 名古屋 | 470万円〜670万円 |
保健師 | 東京 | 450万円〜650万円 |
保健師 | 大阪 | 430万円〜600万円 |
保健師 | 福岡 | 400万円〜580万円 |
保健師 | 札幌 | 390万円〜560万円 |
保健師 | 名古屋 | 420万円〜590万円 |
看護助手 | 東京 | 250万円〜350万円 |
看護助手 | 大阪 | 230万円〜330万円 |
看護助手 | 福岡 | 220万円〜320万円 |
看護助手 | 札幌 | 210万円〜310万円 |
看護助手 | 名古屋 | 240万円〜340万円 |
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年齢ごとの平均給与
年齢とともに給与も上がる。ではあるけれど、なかなか楽な生活を送るだけの給与レンジではないなというのが第一印象。
年齢 | 職種 | 平均給与 |
20〜29歳 | 正看護師 | 350万円〜450万円 |
20〜29歳 | 准看護師 | 280万円〜350万円 |
20〜29歳 | 助産師 | 400万円〜500万円 |
20〜29歳 | 保健師 | 380万円〜480万円 |
20〜29歳 | 看護助手 | 200万円〜270万円 |
30〜39歳 | 正看護師 | 400万円〜500万円 |
30〜39歳 | 准看護師 | 300万円〜370万円 |
30〜39歳 | 助産師 | 450万円〜550万円 |
30〜39歳 | 保健師 | 420万円〜520万円 |
30〜39歳 | 看護助手 | 220万円〜290万円 |
40〜49歳 | 正看護師 | 450万円〜550万円 |
40〜49歳 | 准看護師 | 320万円〜400万円 |
40〜49歳 | 助産師 | 500万円〜600万円 |
40〜49歳 | 保健師 | 450万円〜550万円 |
40〜49歳 | 看護助手 | 240万円〜310万円 |
50〜59歳 | 正看護師 | 470万円〜570万円 |
50〜59歳 | 准看護師 | 330万円〜410万円 |
50〜59歳 | 助産師 | 520万円〜620万円 |
50〜59歳 | 保健師 | 470万円〜570万円 |
50〜59歳 | 看護助手 | 250万円〜320万円 |
60歳以上 | 正看護師 | 450万円〜550万円 |
60歳以上 | 准看護師 | 300万円〜380万円 |
60歳以上 | 助産師 | 480万円〜580万円 |
60歳以上 | 保健師 | 440万円〜540万円 |
60歳以上 | 看護助手 | 230万円〜300万円 |
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看護師のキャリアパス
定年まで同じ仕事をするわけでもないと思いながら、一般的な看護師のキャリアパスを確認。看護師のキャリアパスは、経験や専門性、学位取得などに応じて多岐にわたっていルガ、転職をすることでデメリットになるものがないのかは確認する必要がある。
キャリアステージ | 役割・仕事内容 | 必要な資格・スキル |
新人看護師 | 基本的な看護ケア、患者の観察、治療の補助、医療機器の取り扱いなど。 | 看護師国家試験合格、コミュニケーションスキル、基本的な看護技術。 |
経験看護師 | 患者の全体的なケア管理、後輩の指導、専門的な治療の実施、患者・家族への指導。 | 臨床経験3年以上、リーダーシップ、専門知識の深掘り。 |
認定看護師 | 特定の分野(がん看護、緩和ケア、感染管理など)の専門的なケアの提供。 | 認定看護師資格、専門分野の知識とスキル、数年の臨床経験。 |
専門看護師 | 高度な専門分野(精神看護、家族支援、感染症対策など)における高度なケアの提供、教育・研究活動。 | 専門看護師資格、修士号、該当分野での5年以上の実務経験。 |
看護管理職 | 病棟や診療科の管理、看護スタッフのマネジメント、病院運営の補助。 | 看護管理の経験、リーダーシップ、マネジメントスキル、場合によっては管理職資格。 |
看護教員 | 看護学校での教育、実習指導、看護教育プログラムの開発。 | 修士号または博士号、教育経験、教育学の知識。 |
研究看護師 | 看護に関する研究活動、学会発表、論文執筆。 | 博士号、研究経験、統計学の知識、研究倫理の理解。 |
看護師の転職市場
看護師の転職市場は高い需要に支えられ、多様な働き方やキャリアアップの機会が豊富に存在します。転職支援サービスを利用することで、より良い職場環境を見つけることができます。
1. 高い需要
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日本では少子高齢化が進んでおり、高齢者人口の増加に伴って医療・介護サービスの需要が増加しています。このため、看護師の需要は非常に高く、特に都市部では看護師不足が深刻です。
2. 豊富な求人
医療機関や介護施設からの求人が多く、転職先の選択肢が豊富です。病院、クリニック、介護施設、訪問看護ステーションなど、多様な職場環境が提供されています。
3. 柔軟な働き方の増加
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近年では、夜勤なしの日勤のみの求人や、週3〜4日の勤務など、柔軟な働き方ができる求人も増えています。これにより、子育て中の看護師やライフスタイルに合わせた働き方を求める看護師にとっても、転職がしやすくなっています。
4. キャリアアップの機会
認定看護師や専門看護師といった資格を取得することで、専門分野でのキャリアアップが可能です。また、看護管理職や看護教育職への道も開かれています。
5. 地域差
都市部では特に需要が高いですが、地方や過疎地域でも看護師の需要があり、地域医療に貢献したいと考える看護師にとっては、地方への転職も魅力的な選択肢です。
6. 転職支援サービスの充実
転職サイトやエージェントを利用することで、自分に合った職場を見つけやすくなっています。履歴書の添削や面接対策、条件交渉などのサポートも受けられます。
看護師が転職先を探す方法
忙しい看護師が転職先を探す場合、誤った探し方をすると、転職した先も同じ環境ということも少なくありません。一般的な看護師の転職先の探し方と、より希望に合った転職先の探し方について比較して紹介。
看護師の多くの転職先の探す方法
忙しい看護師が転職先を探す場合、以下の方法を取られるようです。ただ、これらは、勤め先の関連する病院や地域コミュニティの中での検索となり、今の自分から希望のキャリアアップにつながる可能性は限定的になってしまいます。
方法 | 説明 |
病院・施設の公式サイト | 各医療機関の公式サイトに掲載されている求人情報を直接確認し、応募することができます。 |
知人や同僚の紹介 | 知り合いや同僚からの紹介を通じて、信頼できる職場を見つけることができます。 |
求人広告 | 新聞や雑誌に掲載される求人広告をチェックすることで、求人情報を得ることができます。 |
SNS・コミュニティ | 看護師向けのSNSやコミュニティに参加して、求人情報を共有したり、経験談を聞いたりすることができます。 |
看護協会・組織 | 各地の看護協会や専門組織が提供する求人情報を利用することができます。 |
自分の希望を叶える転職先の探し方
一方で、次のようなサービスは、地域や年齢、職種など様々な条件からあなたに合った転職先を探すことができます。エージェントと話をすることで、自分でも気づかないキャリアパスや知らなかった仕事内容などの情報も入手できるので、希望に合った転職先が見つかる確率が高くなります。
方法 | 説明 |
転職サイト・求人サイト | インターネット上の転職サイトや求人サイトを利用して、多数の求人情報を閲覧・応募できます。 |
転職エージェント | 専門のキャリアコンサルタントが希望条件に合った求人を紹介し、履歴書の添削や面接対策などのサポートを提供します。 |
知り合いに紹介したサイトはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
看護師の需要が高い地域とその理由、転職先を探す方法、キャリアパスについてご紹介しました。
看護師は高齢化社会においてますます重要な役割を担っており、特に都市部では看護師不足が深刻化しています。東京、大阪、名古屋、福岡、札幌といった主要都市では、多くの医療機関が看護師を求めており、豊富な求人が存在します。
転職を考える際には、転職サイトやエージェントの利用、病院の公式サイトのチェック、知人や同僚からの紹介など、多くの方法があります。また、転職市場における需要の高さを活かし、キャリアアップやライフスタイルに合った職場を見つけることができます。
看護師としてのキャリアは、多様な選択肢と可能性に満ちています。認定看護師や専門看護師としてのキャリアアップ、看護管理職や看護教員への道、研究職としての活躍など、自分の興味や目標に応じてキャリアを築いていくことができます。
このブログが、あなたの看護師キャリアを考える際の一助となれば幸いです。自分に合った職場を見つけ、充実した看護師ライフを送りましょう。